「Everyday」─日常から紡がれる物語
今回のブログは、歌詞について少し書いてみようと思います。
僕にとって歌詞を書く時間は、まるで物語を読み進めているときの感覚に近いです。
言葉を追いかけるうちに、まだ見ぬ風景や記憶、登場人物たちがそっと顔を出して導いてくれるような…。
新しい曲「Everyday」もまた、ごく普通の日常から生まれた物語です。
誰の暮らしにもある朝や夜のひとときをすくい上げて、メロディーと重ね、一つの歌へと繋げました。
第一断章:「まだ誰も知らない物語」
歌詞の中で特に大切にしているのは、この一節です。
「誰もまだ知らない 新しい物語を
めくるように そっと携えていこう この先ずっと」
曲をつくることは、まだ誰も知らない物語を手渡すような行為だと思っています。
物語は、ときに冒険のように広がり、ときに日常の隙間に潜んでいる。
劇的な出来事も、ありふれた情景も、それぞれが心に残る小さな灯りとなるのです。
「Everyday」は、そうした日々の断片を重ね合わせて生まれた歌です。
第二断章:「主人公が教えてくれた場面」
もうひとつ、物語の主人公が教えてくれた場面も。
「家路へと急ぐ 夕暮れの街角
カーテンの隙間から あふれる灯火
扉の向こうでは 君が待っている
初めて出会った日のように 高鳴る鼓動」
この一節は、ごく当たり前のいつもの帰り道や毎日の平凡な暮らしの風景を切り取ったものです。
けれど、そのささやかさの中に、かけがえのない時間が潜んでいる――。
日常がふいに鮮やかに見えたり、見過ごしてしまいそうな幸せが顔をのぞかせたり。
そうした情景を、どうしても歌に残しておきたい……。
「Everyday」というタイトルには、そんな思いが込められています。
何気ない朝や夜の風景も、誰かと分かち合い、新しい物語としてそれぞれの人生に息づいていくのだと。
第三断章:「未来への扉」
歌詞を書きながら気づくのは、物語は終わらず、常に次のページへと続いていくということです。
朝の光も、夕暮れの街角も、そのひとときが新しい扉をひらいてくれる。
「Everyday」は、日常の欠片を重ねて生まれた歌です。
そして最後のフレーズにあるように――
「未だ見ぬ朝へ向かおう」
この言葉は、曲の中だけでなく、僕自身にとっても未来を見据える合図のように感じています。
まだ見ぬ旅の続き、その先にある物語を信じながら。
次回以降のブログでは、新しいテーマの曲についても少しずつ触れていくつもりです。
未来へと続く新しい歌の断片を、またお届けできればと思います。
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